明朝体とゴシック体

 私のように大人になってから眼が見えなくなった人間にとって一番厄介なのが、文字を読めないということです。自分が見えなくなったことでしみじみ感じたことは世の中の書物、新聞、書類のほとんどが明朝体に代表する抑揚のある文字が主流だということです。視覚障がい者にとってこの文字がゴシック体で更に太文字でしたら、もう少し文字が読める時期が長くなったであろうと思うのです。我々には自治体から拡大読書機という機械を少しだけ自腹しますが頂いています。その機会を使えば黒白反転にできますので、ゴシック太文字の文章であれば本当にありがたいのです。


 皆さんのパソコンのキーボードはほとんど黒の四角に白丸ゴシックだと思います。これは暗いところでもキーボードが打てるよう工夫されたものなのです。IHの調理器具なども多分この理由でしょう。これをもっと公共の場のデザインに活用して頂きたいと思います。もちろん美的な表現を壊すていあんをしてはいません。例えば電車の切符のボタンを黒に白ゴシックに変える、公衆トイレのウオシュレットなどのボタンを黒ベースに白ゴシックにしていただいてもそうそう美観は損なわれないと思います。私は外出した時水を流すボタンがわからなくて2度誤って警備員を押すボタンをおしてしまいました。せめて多目的トイレだけでもいいので、視覚障がい者も使いやすいデザインにならないかといつも感じています。結局、外出した時は娘がトイレの個室にいっしょに入ってくれて、トイレットペーパの位置、水を流すボタンの位置を教えてくれます。


 あと1つ要望を申し上げれば蛍光色はすごく分かり易いです。蛍光食のテープを家庭のいろいろな場所にはって、柱や壁に頭をぶつけないように亭主と娘が工夫してくれました。いうまでもなくスマホは使えないので、ガラスマホで音読機能を使っていますが、電話に出る牡丹だけもっと蛍光色を強調してくれれば、相手からかかってきて電話に出たくてもぼたんを探しているうちに切れてしまうことがずいぶん減ると思うのです。


 デザイナーの皆さん、お役人の皆さん、建設業者の皆さんどうか一考察お願いします。