蚕神の話

 今日はクラファン商品になっています蚕神の話をします。お気づきと思いますが今回のクラファン商品は全て養蚕信仰からモチーフを選んでいます。その上富岡市立美術博物館で亭主と展覧会を開くにあたって「富岡から世界を紡ぐ」という展覧会名は富岡製糸を意識したタイトルです。多分ここまではほとんどの方は気づいてくださるでしょう。


 最初から話はだっせんですが、我々夫婦は富岡、下仁田、甘楽の土地で作品を作るということにこだわりを持っています。亭主にとってはそれは風土、縄文時代の意識に繋がり、更には植物を彫る行為に繋がりました。私は生活環境のある土地を意識することで、地方性土着性にこだわっているのです。痴呆性を重んじれば重んじるほど結果的には我々の意識はインターナショナルにつながると信じています。だからこそ富岡から世界を紡ぐなのです。


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 すみません絹糸を紡ぐ今日の主役の蚕さんの話をしましょう。蚕の成虫の蛾は何も食べません。そして眼も見えないそうです。当然飛ぶこともできません。彼らは人間のために奉仕するだけなのです。子孫を残すことが彼らに与えられた任務なのです。私はこの蚕たちに感謝を捧げ悟りの証の第三の眼として、白毫をはめ込みました。人によっては気持ち悪いと敬遠するかもしれません。ですが、私は気持ち悪いカワイイのがけっこう好きです。今までなめくじは大量に作ってきました。



 そして蚕神は蚕神猫の子供という私の勝手な作り話の流れで、猫のブチ柄もついている蚕神も作りました。遊びココロがないと楽しくないですよね。保存のために本当は台座付きにしようかとも思いましたが、やっぱり台座なしにして、作品ナンバーが分かるように桐箱付きにしました。もちろん、桐箱にはしっかり箱書きします。


 蚕を二十敬語で「おかいこさん」と呼ぶことが、既に養蚕にささげた農家の思いを伝えています。富岡市美術博物館では2階で木彫のおかいこさんもいます。探してみて下さい。